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ANAグループ機内誌「翼の王国」の「囲われたエデン」にて写真を連載中
岩塩を運ぶ隊商(キャラバン)とともに、サハラを旅する
50頭のラクダを率いたキャラバンの目的は、サハラの果てにあるタウデニという集落で採れる岩塩。一枚重さ35 キロの塩板をラクダに4枚ずつ背負わせ750キロ先のトンブクトゥを目指す。それはトンブクトゥ−タウデニ間往復1500キロを毎日50キロのペースで歩き続ける過酷な旅。
岩塩の産地であるタウデニには店や病院、警察もない。硬い岩で敷き詰められた大地が果てしなく続き、夏には50度を超えるサハラの辺境地。10月から3月までの暑さを避けた冬に労働者は訪れ、ラクダキャラバンが砂漠を越えて岩塩を運び続ける。
ここで働く者の多くが、この厳しい環境に耐え切れず身体を壊していた。しかし、労働者やキャラバンの男たちの目はいつも輝いていた。塩にまみれ、砂に吹き付けられても、サハラの男たちは働き続ける。
彼らにはサハラ交易の文化や伝統を受け継ぐだけでなく、枯れ果てたサハラの大地に残された唯一の仕事だという現実がそこにあった。
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