耕して天に至る

大塚雅貴写真集

耕して天に至る
- 中国・雲南 世界一の棚田 -

価格2,600円(税別)
毎日新聞社 発売中

掲載情報

ANAグループ機内誌「翼の王国」の「囲われたエデン」にて写真を連載中

翼の王国ホームページ

サハラ

サハラ砂砂が作り出す、無限の美しさと神秘

 世界一高い砂丘はアフリカ中部、ニジェール共和国のテネレ砂漠にあった。高さは300メートル。遠くから眺めればその傾斜は緩やかに見えるが、いざ登るとなれば途中で何度も息が切れるほど急である。日本の国土のおよそ24倍、約906万5000平方キロメートルという広さのサハラ。しかし、私たちがイメージする砂の砂漠は全体の10%で、そのほとんどが硬い岩などに覆われた土漠。美しい砂丘はサハラの中でもごく限られた場所でしか見ることができない。
 北部のアガデスから北へ約300キロ、四輪駆動車で走ること二日。そこには風によって遥か600キロ先の東部の岩山から剥れ落ちてできた大量の砂が運ばれてくる。柔らかくて、白く、そして限りなく塵に近い細かさ。それは砂と砂が長い時間をかけて移動し、ぶつかり合ううちに削れてできた美しい砂の結晶だ。何もかもが砂丘に飲み込まれてしまったような、まさに息を呑む光景が広がった。小さな砂一粒一粒が、この光景を作り出している。そして私がサハラを何度も訪れているのはそこに無限の美しさ、そして神秘的な魅力を感じたからかもしれない 。