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ANAグループ機内誌「翼の王国」の「囲われたエデン」にて写真を連載中
「耕して天に至る」 中国・雲南 世界一の棚田
中国雲南省南部の哀牢(アイラォ)山脈には千数百年前からコメを愛する少数民族たちが数百段を超える棚田で稲作を営んでいる。省都昆明から車で南に350キロの元陽(ユィアンヤン)には総面積約24,000ヘクタール、世界一の広さを誇る棚田がある。山の中腹から谷底までの斜面を余すところなく埋め尽くす棚田。標高1800メートル付近に少数民族の村々があった。稲を育てる限界の土地で稲作は苦労の連続。収入の少ない農家では肥料も買えなければ、急斜面の棚田では機械も使えない。そんな彼らは何も好き好んでこの土地に来たわけではなかった。その昔、民族同士の対立から平地での豊かな暮らしを追われ、当時ジャングルだったこの哀牢山脈に辿り着いたと言われている。
今も昔と変わらず彼らはコメが大好きだ。「平地で噛み締めたコメをもう一度作りたい」、彼らはきっと最初にここを訪れた時にそう思ったに違いない。山を削り、あぜを水平にし、耕して水路を作り、苗を植える。どこまでも続く棚田の美しさは、コメを愛する彼らにとって「コメに対する執念」と「民族の誇り」を示す大切な証なのだ。
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